静態保存25・標津町文化ホールのC11224号機
北海道標津郡標津町南1条2に露天で保存のC11 224号機です。根室標津駅跡に近い標津町文化ホールの敷地の一角に保存。
国鉄からJR北海道に移行後、1989(平成元)年4月29日まで運行された標津線(標茶~根室標津/中標津~厚床)で、1975(昭和50)年まで使用され、廃車後に根室標津駅跡に静態保存。
標津線とは広大な根釧原野開拓を使命として生まれた鉄道路線です。昭和8年12月1日の厚床~西別間開通に始まり、順次路線を拡張しながら、昭和12年10月30日の中標津~根室標津間完成により、全線開通となりました。以後、平成元年4月29日に廃線を迎えるまでの56年間、原野開拓を支え続けてきました。(標津町教育委員会の説明看板より)
最近になって錆び落としや塗装などの整備を行ったのか良好な保存状態であった。今頃はシートにくるまって雪害を逃れているのだろうか。
この蒸気機関車は、根釧原野を駆けた鉄道路線標津線に配置された数々の車輛の内の1つ、C11204です。C11型蒸気機関車は、昭和7年から製造された国産タンク式機関車で、標津線の輸送を支えていました。全長12.65m動輪直径1520mm、最高速度85キロで走行する性能を備えており、客車5~6両をけん引、都市周辺の快速運転に使用されたほか、ローカル線の客貨兼用、入換用などあらゆる分野で使用されていました。C11型は、昭和22年までに381両が新製され、その内、標津線に配置されたものの1両が、このC11224です。標津線でのC11型の運転は、昭和50年4月19日のC11176が最後となりますが、こちらのC11224はそれより一足早い昭和50年3月21日に最終運転日を迎え、その使命を全うしています。そして役目を終えた同じ年の暮れに、開拓の功労車として、国鉄からC11224の貸与をうけ、ここで永久保存することになりました。
右側へ排出する片側に傾いたスノープラウが付いています
C11224履歴
昭和16年(1941年)8月日本車輌名古屋工場で製造
昭和18年(1933年)4月大館機関区
昭和49年(1974年)5月釧路機関区
昭和50年(1975年)6月釧路機関区で廃車
旧根室標津駅は始発駅、SLの近くに手動式の転車台がこちらも新しく塗装されて大切に保存されています。
C11224がここで方向転換していた場所です。水が溜まっていました。
C11224保存方向の車止めにSLの先輪が転がっていました
線路の付近にも転がっています
中標津の方向、植栽の処で線路は消えていました
ここは標津町指定文化財(史跡)です
標津町役場裏にひろがる旧根室標津駅敷地の一角に転車台があります。転車台とは始発駅に設置された施設で、台の上に機関車を乗せて手動で方向転換する装置です、平成元年に廃線となりましたが、こちらの転車台は当時のままの姿を今に残しています。
撮影日2016年6月16日、この日は中標津町と標津町の廃線・標津線二ヶ所のSL C11を撮影後に野付半島で野鳥撮影、その後には80km走り、道の駅「摩周温泉」に行き、道の駅にある横綱大鵬の記録を撮る。
巨人・大鵬・卵焼きで一世風靡した、大鵬の写真を飾る道の駅「摩周温泉」の一角。
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