静態保存38・倶知安文化福祉センター79615号機
岩内町運動公園のD51 159号車を撮影後に40分間で到着したのは隣町の倶知安(くっちゃん)町南3条東4丁目2番地2の文化福祉センターの79615号車です。写真はSLを保存してある文化福祉センターから望む、蝦夷富士の「羊蹄山」は青空に白雲がかかり、白雲の中から頂上がのぞき、重畳(ちょうじょう)でした。道央で活躍して生涯を終えたSLの愛称は「2つ目羊蹄号」です。
79615号機のあしあと(2つ目羊蹄号)
期待していた「2つ目」が1つ目でガッカリです、このままでは真打ちにはなれません。2つ目の看板も降ろさなければなりません。あまりにも可哀そうです。
その一つ目も下に傾いて、恥ずかしいのかうつむいていました。こちらも事件が起きるような気配です。2つ目の羊蹄号のクンロクに何が起きたのでしょうか、このままの放置ではロクな目に合いません。
煙突の後ろに大きな給水温め器と小さ目のデフ両側の下に大きなタンクを大事そうに抱えて、地元を走ってきた貫禄を保っていました。
スノープロウに79615と読める刻印は身の証です
コンクリート柱に遠方信号と腕木式信号機の中途半端な光景は滑稽に見えます
ナンバープレートは4枚とも無事にありました、キャブ内を見学するハシゴがあるので撮影可能でした。計器類は揃っているように見えます
キャブの天井の板が腐っていたのは痛々しい
道央で225万キロ走行した後付けの窓枠から、24万キロ走った愛車が写りました、今年で廃車になりますのでこれが最後になります。テンダーの横に初見の給水塔と呼ぶのか給水柱と呼ぶべきなのか、象の長い鼻のような給水装置も保存されていました。
テンダーのハシゴに青いカバー、青空に給水スポートが伸びる、更に給炭装置もあれば、生き物のように石炭を食べ水をタラフク飲んで北海道の急勾配を黒煙を出し白煙の蒸気を吐きながら、ヴォーヴォーと爆音を上げ、ピー・・・と汽笛を鳴らし、シュポシュポ・・・、ガタンゴトンと爆走する姿を思い出し、彷彿させることと思います。テンダーと給水スポート越しに蝦夷富士の羊蹄山が見える、こんな景色の良い故郷に保存されて79615号車は幸せと想います。
コンクリート柱の信号機は事実に傾注して欲しい心からか傾きました
罐の上や側面を縦横にはい回るパイプ類と金色塗装のバルブに目が引き付けられます、逆に色落ちと錆びついたように見えるピストン・ロッド、コネクティング・ロッド、カップリング・ロッド類には目を背けたくなります
空気タンクのカバーは鉄板の腐食が進みかなり傷んでいます、動輪のロッド類なども油っ気がなく、グリスアップの気配が見えない、屋根なし保存の弱点が見えます。蒸気機関車保存会が組織されているので塗装などの定期整備はあるようですが錆びの進み具合・キャブ内の荒れようと看板の「2つ目羊蹄号」は前照灯が片目では泣けてきます。
79615号機の車歴表示の横に駅名標も並んでいました。撮影後に寄った函館本線倶知安駅です、名所案内はやはりスキーと羊蹄山です
羊蹄山の麓を走る列車の写真脇にホームの倶知安駅名標、2つ目羊蹄号保存地の駅名標とは形が違います。札幌方面は小沢、函館方面は比羅夫。
撮影日7月11日、この日は4ヶ所で5両のSLを撮影して、ここの倶知安が最後でしたが2ヶ所目のサッポロビール工場のSLを掲載済でしたので飛ばしましたが明日はそのサッポロビール保存の9600形 キュウロク 9643号機と比較してみます。
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