地球6周した車エリシオン
12月22日のNHK・BSプレミアム3:22:00~23:00時放送の「天文学で地球を測定!伊能忠敬の真実に迫る」で江戸から蝦夷地(四角い太陽で有名な別海町)まで歩測して、ここで天測を行い、地球一周を4万キロと算出した。家業の酒造家を隠居後に56才から17年間かけて全国を歩き、日本地図を完成させた。地球一周分の4万キロを歩いた男、江戸時代後期の測量家の伊能忠敬の偉業を見た!
本日のブログは24万8千キロ(地球6・2周)した野鳥撮影の愛車エリシオンの走行記録です。
SLの静態保存の履歴として、製造から廃車までのSLの走行キロ数を、地球の赤道一周を40075Km(約4万キロ)と換算して、SLが走行した距離を地球の周回数に換算して、蒸気機関車の勲章のように記録されている。
一例として、JR北海道の準鉄道記念物として名寄市北国博物館前の旧名寄本線の線路上に静態展示されてあるSLキマロキ編成排雪列車の先頭蒸気機関車59601号機の車歴が上にある、地球を66周した蒸機である。
この看板は朝里川温泉の国道393号線のつづら折りの峠道脇に展示の北海道ワインが静態保存している、SL 59614号機とD51286号機の説明板です。それぞれ総運転粁2.543.461.1Km(地球約63周相当粁)、2.873.450.9Km(地球約72周相当粁)と記されている。
三枚目は室蘭本線白老駅北広場に展示されているD51333号機(愛称SLポロト号)には現役時代の写真入りの説明板もあります。このゾロ目の333号機のデゴイチは2.649.443.7Km(地球約66周相当)と記されています。大概のSLは地球を約60~約70周してから廃車になっています。
話を本題のエリシオンに戻しますが酉年の2005年3月に「日本野鳥の会」に入会して、野鳥を撮り始めた時の愛車は2003年10月から新発売された車高の低いミニバンのオデッセイでした。
鳥撮2年目の2006年1月15日に写真左の7人乗りのオデッセイから右の8人乗りのエリシオンに乗り換えました。
この日まで乗っていたオデッセイはミニバンの常識を覆す低いスタイリング低床のプラットフォームを新開発し、これまでと同じ室内スペースを保ちながら低ルーフ化や低重心化に成功した。走行性能向上や立体駐車場に入る全高1550mmを実現したスタイリングはこれまでのミニバンの常識を超えていました。エンジンは2.4Lの直4i-VTEC。(2003.10)
エリシオンに乗り換えた時のオデッセイの走行キロ数は42.911Kmも乗っていました。9ヶ月以上も車検前でしたが2005年3月からの毎日のように鳥撮りで急檄に走行距離が増えていました。
ホンダ・エリシオンはラグレイトの後継車種として登場したミニバンです。オデッセイよりもボディサイズは一回り大きく、安定した走行性能が売りとなっていました。自社製のヘッドランプはハンドルを切る方向に照明されるAFS方式搭載でクルーザーをイメージしてデザインされたエクステリアの特徴がお気に入りでした。オデッセイよりもボディサイズが大きい車ですが、低床プラットフォームの採用によって安定した走行性能が宣伝文句。エリシオンにはインスパイアにも搭載されているエンジンと同じ3,000ccのV型6気筒V30Aエンジンが搭載されています。気筒休止エンジンとなっています。気筒休止エンジンとは、6気筒のうち3気筒を停止して燃費の向上させる仕様になっていて、エリシオンの主力グレードで搭載されていました。
鹿児島県出水市のツルを撮影の時は横浜から高速道で800km先の広島で給油(ガソリンタンク80L)は一度の給油で走りました。ハイオクで平均12km/L 走りましたが近距離の市街地では約6km/Lの燃費でした。直近では5km/リットルまで燃費が低下するガソリンの呑兵衛でした。因みに持ち主はビールの飲兵衛です。
2006年1月15日の新車納入日の記念写真です。これから約11年も経ちました。人も車も小学生が華麗に廊下を走るようには行かず、加齢に拍車をかけて老化をひた走りました。老人と車の物語の始まりです。
7月12日のD51-23を最後に今年のSL訪問旅どうやら幕を下ろした。
7月13日18:45分に苫小牧FTよりフェリーに乗船して、7月14日帰宅した時の走行距離は247352Kmであった。
247352-234093=13259Km
12月23日現在のエリシオンの走行距離は248208Kmです(地球6・2周)。7月14日に帰浜してから5ヶ月間でたった856kmの走行距離です。8月20~22日に家族で新潟県の大湯温泉と群馬県草津温泉へ二泊三日の温泉旅行で約700Km走行した以外は一度も野鳥撮影などの遠乗りはなく、近所のスーパーなどの買い物のアッシィー君で5ヶ月間で156Kmの走行実績でした。野鳥撮影で多忙であった新車の頃とは随分と少なくなり大違いです。
昨年は北海道から帰浜後に野鳥撮影の生命線である視力低下と白内障手術で半年間の鳥撮り休止、今年は毎年恒例の9月と10月の白樺峠と伊良湖岬のタカの渡りを休み、麦撒き時節の戸隠神社のムギマキも、秋のコスモスなどの花の時季も、近在のカワセミなどの鳥撮りの意欲低下です。
それでも今年の鳥撮り成果は5月~7月の北海道で、カワアイサ親子、コアカゲラ、タンチョウ親子、エゾフクロウ親子、ヤマゲラ営巣、シマエナガ雛六羽、クマゲラ親子、アカモズなどの北海道の大自然で野鳥撮影を満喫する、11年連続の自己実現は完遂しました。
これも北海道内で1万3千キロ走行したエリシオンのお蔭です。今年は6月8日旭川市の神楽岡公園でヤマゲラ撮影の帰路にエリシオンのエンジンが掛からず、JAFの診断ではスターターの故障と分かり、近所のホンダに持ち込んで札幌からスターターを取り寄せて、修理の三日間はレンタカーを借りて鳥撮をするなど、エリシオンも地球6周の経年変化でだいぶ老化しましたので来月で11年目の車検前に23日で廃車を迎えました。
現役を引退して黄金の林住期に、61歳で始めた桜の撮影で全国を巡り、日本桜100選の三ツ池公園で出合った、カワセミの撮影を65歳から開始して2005年3月に日本野鳥の会に入会した。「セカンドステージの思いを行動に変えて、野鳥撮影で自己実現、目標400種。」
初めてのブログは2006年6月1日から、今年6月で〇十年を経過、この間の記事数は2850頁、掲載写真32500枚以上、目標400種を2012年に達成後は登った山頂で紫煙る遠方の雄大な山々に感謝の念を抱きながら山をおりる下山の心境となっている。
人生山あり谷あり、上り坂・下り坂・まさか有り、登りつめた山は下山が危ない。
ヘミングウェイの「老人と海」は釣ったカジキはサメに食われ、ライオンの夢を見た。日本人ならば獅子奮迅の夢だろうか。
「老人と車」は次にどんな夢を見るのだろうか。加齢が迫る中で華麗な夢を見ることができるであろうか。老後崩壊の悪夢も迫る。他人事ではない現実の日本である。老後も伊能忠敬のような異能があれば良いが平々凡々人には期待することが出来ない。あるのは夢を見る事だけである。
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フーさん
お久しぶりです。
平素から探鳥記を通して見守り戴きありがとうございます。
地球6周では大雑把ですが身近な距離で東奔西走の距離は、日本最北端の稚内駅から指宿枕崎線JR最南端の西大山駅間3095Kmで換算すると実に40往復したことになります。引退したエリシオンの後継車は?酉年の野鳥撮影とブログ継続の課題は何か?昨今は高齢者の暴走事故が世間を騒がせていますので、運転次第、運を天に任す、運天次第になりそうです。
投稿: ケン | 2016年12月25日 (日) 19:27
お久しぶりです。
毎日、探鳥記を拝見しておりますがブログが暫く途絶えており気にしておりました。
今回は聖誕節の礼物ですね。
お元気なケンさんとエリシオンを拝見してホッといたしました。今後のブログを楽しみにしております。
投稿: フーさん | 2016年12月25日 (日) 09:12