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2017年1月 1日 (日)

酉年に 瑞鳥七種 慶賀なり

”酉年に 瑞鳥七種 慶賀なり”
「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、鶴は長寿の象徴とされ、長生きを祝う、おめでたい慶賀の鳥です。目出度いことの起こる前兆とされる
瑞鳥とも言われる。「鶴の恩返し」など日本の昔話や地方の民話など、鶴見・鶴岡や舞鶴など鶴の付く地名も全国に多くある。江戸時代までは日本各地で普通に見られた鳥のようです。鶴にまつわる人生の格言や俚諺「鶏群の一鶴」「鶴の一声」[掃き溜めに鶴」などに登場する日本人には人気の高い鶴です。

世界には15種のツルが知られていますが国内には七種のツルが観測されています。鹿児島県出水市に「冬の使者」として毎年秋から冬にかけて大陸から越冬に渡来するマナヅル、ナベヅル、カナダヅル、クロヅル、ソデグロヅル、アネハヅルの六種の鶴と北海道東部で繁殖する留鳥のタンチョウと合わせて七種の鶴です。

ツルの仲間
日本鳥類保護連盟「ツルを守ろう」パンフレットよりコピー転載

大きさ順に並べるとタンチョウ、ソデグロヅル、マナヅル、クロヅル、ナベヅル、カナダヅル、アネハヅル。渡来数順では万羽鶴のナベヅル、三千羽前後のマナヅル、約1500羽留鳥のタンチョウ。毎年数羽が飛来するクロヅル、カナダヅル。稀にシベリアから迷行するソデグロヅル、繁殖地のモンゴルから迷い鳥と思われるアネハヅル。

2005年の酉年に日本野鳥の会に入会して野鳥撮影を始める。日本全国を旅して、再び酉年が巡ってきた。この間に鹿児島県出水市に3年連続3回の訪問、シベリアや中国北東部、モンゴルなどの大陸からの冬の使者、万羽鶴のナベヅル、三千羽前後のマナヅル、毎年数羽が飛来するクロヅルとカナダヅル。稀に迷行して来るソデグロヅル、迷い鳥のアネハヅルなど、初年度は釧路のタンチョウから始まった。野鳥撮影の「目標400種」を七年目の2012年に達成したが七種の瑞鳥のツルも仲間入りして、林住期の野鳥撮影”真に慶賀なり”である。

神奈川県足柄下郡真鶴町は真鶴半島の地形が鶴が羽を開いた形に町名が由来する。先端部分は黒松・楠などの巨木が原生林を成していて海面に影を作ることにより、魚を育む魚付き保安林となっている。野鳥撮影の際には、磯で釣り人を見掛けることが多い、サギなどの餌場となっている岩礁で時々クロサギが撮れる。神奈川県の景勝地のうち代表的なものを50ヶ所選んだ。かながわ名勝50選に真鶴岬と岬先端の三ツ石が入っている。かながわの探鳥地50選には真鶴岬が選定されています。神奈川県の観光地であり、探鳥地でもある真鶴町ゆかりのマナヅルとはどんなツルでしょうか。本当のツルと名付けられた真鶴(マナヅル)です。

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つがいのマナヅルの飛翔、上♀下♂ (撮影地 出水市 12月) 

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マナヅル親子、左端から♀、幼鳥、一番大きい♂(♀よりも一回り大きい)、右端幼鳥のマナヅルの一家 (撮影地 出水市 12月)

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マナヅル L127cm翼を広げると210cmの大形のツル

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マナヅル 顔の前面は黒く、目のまわりは赤い皮膚が裸出している。頭頂から後頭、喉は白い。頸側から前頸と体下面は灰黒色。背と肩羽は淡い灰黒色。雨覆や三列風切は灰白色。虹彩は赤橙色。嘴は淡黄色。足は赤味のある肉色。(撮影地 出水市 12月)

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ナベヅル成鳥の飛翔、 鍋の底についた煤(すす)のように黒い色をしているので鍋鶴と名づけられた。(撮影地 出水市 12月)

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ナベヅルの飛翔 (撮影地 出水市 12月)

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成鳥のナベヅルの中に幼鳥は頭から頸の色が淡褐色の幼鳥も2,3羽見える。(撮影地 出水市東干拓 12月)


鶴見・鶴岡や舞鶴など日本各地に鶴の字が地名に見られるが記録によると江戸時代までは日本で越冬する鶴が見られたようです。現在はナベヅルは出水市(いずみし)と山口県周南市(旧 熊毛町八代:やしろ)でのみ越冬しています.他は数家族が不定期に越冬する程度です。世界には15種類の鶴が生息して、世界全体を見ても,ナベヅルは8~9割が,マナヅルは5割前後が出水周辺で越冬する集中化が進んでいるそうです。(今年も6年前と同じように鳥インフルエンザが大問題となっているがこのような一極集中化は感染症防止の上からから分散化が求められている。

出水市の中学生による羽数調査も鳥インフルで中止なり、今シーズンは平成28年11月5日の羽数調査が最後 11872羽(内訳 ナベヅル11617羽、マナヅル244羽、カナダヅル3羽、クロヅル8羽。)マナヅルは渡来が遅く、北帰行が早い、昨年1月の羽数調査ではマナヅル3195羽、1月末には北帰行が始まる。(出水市観光協会ツル情報より抜粋)

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ナベヅルの頸は白と灰黒色がはっきりとし、頭の赤色も目立つ。頭頂から首は白色で、額から目先は黒い。他の部分は全体に黒く、目の上は赤い、虹彩は赤く、嘴は淡黄色。足は緑黄色。(撮影地 出水市荒崎 12月)

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ナベヅル L100cm個体全身が白い灰色をした中型のツルです。頭から頸が淡褐色の幼鳥も北帰行する3月頃にはかなり白ぽっくなるそうです。
ナベヅルの群れの中で仲良く生活しているのが中央に居る毎年数羽が飛来するクロヅルです。

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左のクロヅル L114cmと中央と右のナベヅルL100cmの中形のツル

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中央のクロヅル クロヅル雄とナベヅル雌との交雑種のナベクロヅルも居ると言われるが特徴が明確に分からず、一万羽以上の中から見つけることは至難の業である。鶴観察センター2回の展望室ではスタッフにお願いして探していただいたことがあるが写真の距離は遠かった。

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遠くから見ると額から前頭の赤い♡マークが目印のカナダヅル(出水市荒崎 2008年12月)

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カナダヅルL95cmの小形のツル、ナベヅルの中で生活していた(出水市2008年12月)

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初見から4年後2012年4月北関東の土浦市に迷い鳥のカナダヅル1羽が近くで撮れた。
北海道、本州、九州で渡来の記録があるが、すべて単独である。本来の越冬地では大きな群れで生息するが、日本では他の鶴に混じるか単独で行動する。
カナダヅルは、主にカナダで繁殖し、アメリカ中南部で越冬する渡り鳥。 日本では稀な冬鳥として、鹿児島県出水地方に1~数羽が渡来し、他の地域では、稀に迷行する程度。 

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カナダヅル茨木県土浦市の田圃のカナダヅル

本来の越冬地では大きな群れで生息するが、日本では他の鶴に混じるか単独で行動する。  雌雄同色。成鳥は全体が灰褐色で、茶褐色の羽が不規則に混じる。この茶褐色の羽は、繁殖地の鉄分で染めたもので、繁殖地では特に保護色になっている。鉄分を多く含んだ土などを嘴でつけて染めるといわれている。頭部から頸は灰色で、額から前頭の皮膚は裸出して赤い。嘴は黒く、下嘴は黄色っぽい。虹彩は橙赤色。足は黒い。

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カナダヅルは、主にカナダで繁殖し、アメリカ中南部で越冬する渡り鳥。 日本では稀な冬鳥として、鹿児島県出水地方に1~数羽が渡来し、他の地域では、稀に迷行する程度。飛び出しの助走。

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カナダヅル 灰色の羽衣に茶色い羽が交り、顔が赤く、嘴が黒いことから幼鳥ではないが、顔の赤い部分が、出水で観察したカナダヅルよりも額の♡マークに鮮明さに欠けることから若鳥のようである。(撮影地 土浦市 2012年4月) 

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荒崎のツルセンター前の餌場のナベヅル、マナヅルの後方中央に白い大きなソデクロヅルを見つけました。正に鶏群の一鶴。(出水市荒崎 2008年12月)  

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上の餌場を左手横から撮影、一際大きい白い鶴がソデグロヅルL135cm 名前の「ソデグロ」の、黒い袖は、止まっているときはたたまれていて見えないので、大きな白い鳥、という印象です。羽ばたくと黒い部分が見えます。この時は羽ばたきして飛び出すシーンの撮影中に望遠レンズが故障して、撮りそこないました。(撮影地 出水市 2008年12月)

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ソデグロヅル 初見は2008年12月の出水ですが、初めて間近で、大きく撮影できたのは、千葉県印西市、本埜第二小学校近くのハクチョウ飛来地に迷い鳥と渡来した時です。静止時は全体が真っ白に見える、光彩は黄色、目のまわりから顔の前面は赤い皮膚が裸出している。嘴と足は淡い紅色。(撮影地 印西市 2012年 1月)

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ソデグロヅルはその英名 (Siberian White Crane) の通りシベリアで繁殖し、渡りをします。日本では冬、鹿児島県の出水に、冬、まれに飛来することがあります。世界的希少種で、ツルの中では絶滅の危機が最も高い種類のひとつです。世界の生息数は3,500~3,800とされています。初見から4年後に北関東に迷行してきました。(撮影地 印西市 2012年1月)

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ソデグロヅル ソデ黒を見せての塒からの飛び出しです、本埜ハクチョウ飛来地の冬水田んぼが塒です、ここから毎朝隣の田園地帯に採餌に飛んで行きます(撮影地 印西市 2012年1月)

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ソデグロヅル 出水でも常に孤高を保ち、他の水鳥には馴染めません。餌取は近所の田んぼに独行します。上を飛ぶウザイカモを威嚇している様子です。(撮影地 印西市)

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ソデグロヅルの飛翔、初見から4年間見られなかった名前の袖黒が見えました。(撮影地 印西市 1月)


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アネハヅル ツルの仲間で最も小さな種で、頭の後ろの飾り羽が印象的。ヒマラヤ山脈を越えることで知られている。

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アネハヅル 田園のあぜ道で羽を広げる(撮影地 七尾市10月)

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アネハヅル 額から顔、前頸は黒く、頸の下部の羽は長い、頭から後頸と、他の部分は青灰色。三列風切は黒くて長い。目の後方から後頭に広がった白い飾り羽がある。虹彩は赤い、嘴は黄色く、先は赤い。足は黒い。(撮影地 七尾市10月)

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迷鳥アネハヅルの抜けた日 (撮影地 七尾市 10月)

ユーラシア大陸の中央部、ロシア・モンゴル・カザスフタンなどの大草原の繁殖地から5万羽以上のアネハヅルが秋に南下して、世界の屋根、標高8000m級のエベレスト8848mを頂点とするヒマラヤ山脈上空をチベット側からインド側に命懸けで飛び超える、空気も薄く、氷点下マイナス40℃の厳しい気象条件の中を壮大なV字編隊飛翔、大きな群れの渡りである。下降気流や乱気流の悪天候では途中から集団は麓に引き返してくる。天気が回復してからヒマラヤ山脈越えを再挑戦する、今度はイヌワシが待ち構えている、V字編隊が突然乱れる、群れの中から若が追い出されて、必死で逃げるも二羽のイヌワシの連携プレーに若いアネハヅルが餌食になる、ヒマラヤの頂点にいるイヌワシは食物連鎖のピラミッドの頂点にいるのだろうか。この犠牲により群れはV字編隊に戻り、無事ヒマラヤ山脈を越える。
これは数年前に放送された、NHKスペシャル・プラネットアース 第5集「高山 天空の闘い」のアネハヅルのヒマラヤ越えをの様子、昔観たNHKオンデマンドの概要である。繁殖地のモンゴルから越冬地のインドへ年2回もヒマラヤ越をする最小のツル。

日本で留鳥として繁殖しているタンチョウは東北海道ではタンチョウ保護研究グループにより約1320羽が観察されているそうです。
東北海道には過去十年間に15回以上訪れても春夏冬(秋がない)飽きない。冬は音羽橋の雪裡川の塒立ち、鶴見台・伊藤サンクチュアリなど鶴居村の鳴き合い、求愛ダンス。阿寒町ツルセンターの魚の給餌時間にオジロワシとの魚の奪い合いなどが人気であった(今年は鳥インフルエンザで中止)

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タンチョウの吐く息が白く舞い上がる寒さの中での鳴き合い、〆は鶴の仲間だけでなく、L1・4m翼を広げると2・4mにもなる最大の鳥のタンチョウです。(釧路市)

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2月のタンチョウの求愛ダンス(釧路市)

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初夏の子育て中「i」の確認の鳴き合い、頭頂が日の丸のように赤いので丹(赤)頂タンチョウ、日本を象徴する最大のL140cmの美しい鳥(釧路市 5月)

鳥、めでたいことの起こる前兆とされる鳥。鶴 (つる) ・鳳凰 (ほうおう) など、酉年に野鳥撮影に嵌り、時のうつろいは早く、12年を迎えた。弥生3月に喜寿を迎える。2005年の酉年に人生の瑞鳥とも言える野鳥撮影に巡り合い、黄金の林住期を楽しく過ごしてきた。 古希を祝ってから医者からのプレゼントはこの7年間は血圧降下剤・コレステロール降下剤・糖尿治療薬を毎日飲んで薬だよりで元気を維持してきた。敗戦後の小学生時代、烏山小学校の廊下を栄養失調で華麗に走り、先生に叱られた。今は老化を加齢にひた走り、血圧が下がらず、体重が増えて先生に叱られている。
高齢者を65歳から70歳に引き上げる政府案がある、定年も70歳、年金支給開始も70歳、後期高齢者は80歳から、政府のメリットは高齢者のデメリット、国政選挙でもあれば好機、高齢者の意思を示す好機高齢者。健康でいつまでも輝いていたい光輝高齢者。好奇の目で世相を見る好奇高齢者。

酉年に瑞鳥にあやかりたい後期高齢の新年でした。

 


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コメント

新年おめでとうございます。
たくさんのツル、行動力の凄さに
改めて感服です。
本年もよろしくお願いいたします。
好機高齢者パワーを今年も。

投稿: yasu | 2017年1月 1日 (日) 09:51

yasuさん

あけましておめでとうございます

酉で初めて酉がやってきました。

シ+酉の年にならないように健康第一で

本年も宜しくお願いします

投稿: ケン | 2017年1月 1日 (日) 13:26

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