たくみの里 野仏めぐり
その昔、信濃路の安曇野で男女の双体道祖神めぐりをしたことがあります。この、みなかみ町の野仏も十年位前に法師温泉の帰りに体験して、今回で二度目です。その時はまだスタンプラリーでの野仏めぐりはなかった時代でした。
今回は法師温泉長壽館の湯に癒された翌朝は、次の伊香保温泉お宿玉樹に行く前に、国道17号沿いの猿ヶ京温泉を通り抜け、隣の湯宿温泉の道の駅「たくみの里」で野仏巡りをしました。
その昔、村人は様々な願い事や不安や恐怖から逃れたいと思う気持ちを「野仏」に託し、奉ってたそうです。
今に残る「野仏」は観光客に、野趣あふれた旅情豊かなスタンプラリーに一役買っていましたが、我々老夫婦には野仏たちは、やさしい顔で旅人の願い事である、PPK(ピンピンコロリ)の健康寿命の願い事を託しながら野仏めぐりをいたしました。
たくみの里 野仏めぐりの案内板(しあわせ地蔵に掲示)
野仏1番、野仏めぐりの第一ポイントで道祖神とお地蔵様があります。猿田彦大神は厄除けや災難よけのご利益があるとされています。左端はお宮形のスタンプとスタンプ台置き場、各野仏の由緒は野仏スタンプラリーの説明文です。
野仏2番、寛保2年(1741年)村で最古の道祖神
野仏3番、馬頭観音はその昔運搬や農耕で大切な働き手であった、馬の供養や安全を願って奉ったもの。 通称「まるがんのん」と呼んでいます。
野仏1番~3番のスタンプ
野仏4番 淡島女神(あわしまめがみ)福島県の一部にしかないとされる淡島女神像が奉られています。婦人病や子供の病気にご利益があるとされています。
野仏5番 二十一夜・二十二夜・二十三夜の塔を奉っています。二十二夜塔は女性の安産や病を治す仏として信仰されてきました。
野仏6番 60年ごとに造られた大きな庚申塔が四基奉られています。農業や豊作の神様としてお参りされています。
野仏7番 大黒天 仏教の守護神とされてきましたが財福の神として崇められるようになりました。ここには金運、子供供養として二体奉られています。写真ではスタンプ置き場の影になり、我が家と同じように金運が見えません。
野仏8番 一之宮地蔵尊 子宝、安産、子育ての神様として奉られています。毎年秋分の日にお祭りが行われ賑わいをみせています。
野仏9番 泰寧寺(たいねいじ)山門は県指定の重要文化財に指定され、その静かな佇まいと7月中旬から咲き始める紫陽花は見事で、訪れる人に安らぎを与えています。
野仏4番から9番のそれぞれの野仏の説明です。スタンプを全て捺印して、泰寧寺の庫裡でお坊さんから住職が描かれた色紙を記念品をありがたくいただいてきました。
泰寧寺の僧侶が自慢していた250年前の江戸時代に創建された県指定重要文化財の泰寧寺山門は本堂へ上る山腹の中腹にある、禅宗様式の二重層
見上げた山門の天井画は龍
もう一つは鳳凰が描かれている
泰寧寺本堂 まだ残雪があった。開基は700年以上昔の鎌倉時代
上の左に無邪気に遊ぶように見えるわらべ地蔵であった。
スタンプラリーの野仏以外にも村には多数の野仏があった。
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