当て字の五月蠅は画眉鳥なり
先日に掲載したガビチョウは画眉という中国名をそのまま日本語読みにして
鳥を付け加えて画眉鳥となったもので原産地の中国南部など、ガビチョウという名前の由来は眼の周りの白いラインから中国語では画眉と書くようです。白く目立つ眉斑が泣きべそをかいたように、日本的には勾玉のような形で印象深く、西欧的には白ラインがクレオパトラのように後方に延びていて、一度見たら忘れない 野鳥ですが「日本の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされて悪者扱いされている外来種です。森や林の下層の藪の中で営巣して繁殖力も強く、藪の中に潜むウグイスなど在来種の脅威になっています。一部の愛鳥家はガビチョウの鳴き声を聞きなししますが、大概の日本人に嫌われているのは日本の野鳥にはない、物凄く大きな声、スピーカー並みの五月蠅い鳴き声からです。
(写真はクリックすると拡大されます)
写真はウグイスがホーホケ・・・などと囀りの練習(ぐぜり鳴き)をしていた三ッ池公園の滝の広場の上にある東屋付近に掲示されていた(撮影2015年3月17日)。2016年まではここで桜の花の中でホーホケキョと聞こえていましたが、2017年以降今日までの3年間はここでウグイスの声は聴こえなくなりました。
このガビチョウ2羽がまだ蕾の染井吉野の枝の上にいた。場所は中の池の遊歩道、里の広場の前辺りです。ガビチョウを見掛ける生息域が広がっています。
中の池の染井吉野の枝で大声で囀るガビチョウ
五月のハエは特にうるさいので当て字は「五月蠅い」、自分的には うるさい!=五月蠅い=画眉鳥 と書きたい!このブログのタイトルの所以です。
地上採食性の鳥で三ツ池公園では藪の中で地面をチョコチョコ歩いて虫や餌を探す。地上で採餌することが多く、低木林や笹薮や熊笹などを営巣地として、時折囀る際はサクラや木立の上の梢で大声で囀る。
外来種がどんどん増えて藪を棲み処とするウグイスなどには迷惑で困ったものです。ウグイスが悪鳥だ~ と叫んだとか
この三年間はいつものサクラの花で囀るウグイスの写真が撮れなくて寂しいものです。2015年と2016年の桜と鶯、2016年は最後の染井吉野とウグイス。
話が替わるが江戸時代後期の松浦静山という人物が著作で紹介している3人の武将の川柳
信長は短気ではげしい気性、秀吉は工夫をこらすタイプ、家康はがまん強い性格を表す川柳をホトトギスからガビチョウに勝手に読み替えた想像川柳。
信長「画眉鳥が五月蠅いならば殺してしまえ」
秀吉「画眉鳥が五月蠅いなら静かにさせよう」
家康「画眉鳥が五月蠅いなら止るまでまとう」
やはり信長は気性がはげしく短気だから殺してしまうと思いますが現代では害鳥でも出来ません、秀吉は人たらしだけあって画眉鳥も手なずけます。家康は我慢強く画眉鳥の囀りを楽しむ愛鳥家みたいですね。
最後に自句です。塾に行かないの字句が読めませんので駄作を失礼します。
画眉鳥は鶯にとり侵略者
三ッ池の気品損なう外来種
画眉鳥を五月蠅いと読む散歩人
(ガビチョウはウグイスの鳴き真似もする)
三ツ池や初音が訛るホーホケキョ
鶯の 囀り恋しい 花の時期
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