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2021年7月 1日 (木)

道に落ちたヤマゲラ巣立ち雛

 巣穴から落ちた野鳥の雛シリーズの回想録4作目です!

今回は山啄木鳥・山緑啄木鳥(ヤマゲラ)の雄の巣立ち幼鳥です!!

例年ならば2006年から15年間の夏・冬合わせて20数回遠征した北海道で、関東の梅雨を逃れて梅雨のない北海道に滞在している時季にあたる今頃でしょうか。今年は16年目にして北の大地は行き損ないの大地となり、2016年から野鳥撮影と観光名所巡りのついでに始めた5年連続制覇した北海道の道の駅の全制覇は途切れる見込みとなった。北海道・道の駅スタンプ巡りの最初は2012年に40ヵ所を巡り賞品をいただいた。翌年は50ヵ所のスタンプを押印して、三年目に70ヵ所のスタンプラリーと年々道の駅巡りを増やしたが賞品は当たらなくなったが、その後も続けたら5年連続完全制覇を達成した経緯があります。
道の駅スタンプラリーを始めた9年前の2012年7月1日に
知床峠のギンザンマシコ撮影帰りに立ち寄った清里町の「道の駅パパスランドさっつる」で朝9時から始まるスタンプ開始時間から十分後には、道の駅から約7kmの清里町の観光名所「さくらの滝」まで移動して居た。清里町観光協会によると海に渡ったヤマベが成長してサクラマスとなって川を遡上して落差約3mのさくらの滝を昇る、滝壺からのジャンプの場所と運によりサクラマスの滝越えジャンプが成功する確率はほんの僅かである。このサクラマスの滝越えジャンプの観光名所で朝から甲高いヤマゲラ雛の鳴き声が気になっていた。サクラマス・滝越えジャンプの写真は余興で本業はやはり野鳥撮影である。

現地に着いた朝9時過ぎから「キョッキョッ」鳴くヤマゲラの雛が朝から餌を求めて鳴きやまない。なぜなのか?朝から午後2時過ぎまで一度も親が給餌に来ない様子であった。午後2時過ぎに突然、雛が飛び出した瞬間を鳥友のSさんが偶然に目撃したようです。雛は空腹に耐えられず親が見届けない突然の巣立ちです。サクラマスを撮っていた鳥撮りのカメラマンは誰も巣立ちの瞬間は撮れず、近くの森の中に消えたが親鳥のサポートなしに巣立ちした雛を探しに行くと親を呼ぶのか、腹がへったと泣き叫ぶように聞こえる鳴き声がするので簡単に見つけることが出来た。

ヤマゲラは本州のアオゲラに似ていますがアオゲラにある腹部の横斑はないが幼鳥には腹部に黒い横斑が見られる。北海道のみに留鳥として分布するキツツキ類。頭部は灰色、肩から上面は美しい緑褐色で、下面はやや緑色味のある灰色。腰から尾にかけて黄褐色で、風切には黒と白の縞模様がある。嘴の基部から頸部にかけて黒い筋模様が入る。雄は頭頂部の羽毛が赤い雌の頭部には赤色はない。餌はアリや甲虫の幼虫、種子、実、樹液、蜜などを食べる。地上に降りての採餌もする。

撮影日2012年7月1日

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朝9時過ぎからひっきりなしに鳴くので鳴き声も段々と泣き声に聞こえてきた、巣穴は逆光を背にした南向きで暗いので最初はどこで鳴いているのか判らない処に巣穴があった、頭が赤いので雄雛、兄弟は巣立ちしたのか?それとも一人っ子なのか??それにしては親鳥が半日以上も現われず、親鳥の謎が気になる!?猛禽に食われたかそれとも不慮の交通事故なのか?巣穴で鳴く雄雛は一羽だった。







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10時30分頃 サクラマスの滝登りジャンプ撮影の合間に気になるヤマゲラの撮影、逆光の中でも舌を出しているが見える

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12時43分 まだ巣穴の中でくびを出して鳴いていた
(巣穴で見た最後の写真となった)

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腹を空かしている様子、巣穴から独り立ちの巣立ちのヤマゲラ雛を最初に見つけた止まり木、木肌を嘴で啄木鳥らしく、餌のアリをつついているように見えました

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親を呼んでいるのかキョッキョッと鳴いていました

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親も兄妹も居なくて、寂しい鳴き声ばかりです

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この枝から飛んだ先は砂利道のさくらの滝に来る公道です

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清里町方面からさくらの滝に来る砂利道の上に不時着です、親にない腹の横斑が見える。このままではカラスに襲われたり車に引かれる恐れがあります 14:15

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清里町からさくらの滝へ来る公道から鳴きながら飛び立つ様子

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砂利道から離陸です

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砂利道と並行する斜里川の上流方向に飛び出しましたが・・・

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直ぐ失速して砂利道に二度目の不時着

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今度は道端の近くの森の方向へ飛び出し

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蕗などの雑草の生い茂る中のダケカンバと思える木に飛ぶようです

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ダケカンバの木と思える根元近くに着地です、真上からの近撮

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樹皮が剥がれていて、赤茶色がかっているのでダケカンバと思える木をよじ登るようです、木の傍によっての近距離撮影でオリジナルです

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上へ上へと頑張る、親にはなく幼鳥にある黒い横斑が見える

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ダケカンバの樹皮が剥がれた処まで登りました

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更に上の樹皮の無い処でエサのアリを捜しているように見えます

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餌のアリが有りそれとも樹液なのか蜜?嘴を開いて舌が見えます

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更に上を目指して餌探しなのか、アリや昆虫の幼虫がいるのか、それとも餌になる樹液などの蜜を捜すのか、安全な居場所を目指のか

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ヤマゲラ雛の鳴き声を聞いてから4時間以上、砂利道に落ちてから15分後、ダケカンバの木で安全な上に向かってよじ登る姿を最後に次の撮影地に移動、現場にはまだカメラマンが2,3人残って撮影していましたので安心してさくらの滝の森を後にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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