17年目の白樺峠タカの渡り
あらためて白樺峠の「タカの渡り」とは。春から秋にかけて繁殖したタカ類は、食料を求め暖かい地方(朝鮮半島・インドネシアやフィリピン近辺)へ渡って行きます。中部地方以北のタカ類が、乗鞍高原近辺の上空から上昇気流に乗って山を越えていく場所が「白樺峠」です。多い時には一日1日3,000羽のタカ類が観察されます。(乗鞍高原HPより)
今回の白樺峠の速報値は9月15日は165羽、16日は374羽でした。
このタカ見の広場で17年前の65歳から趣味の野鳥撮影を始めてから、鷹の渡りで有名な白樺峠タカ見の広場へ、9月15、16日の二日間の17年目の登坂です。昨年も登り坂で苦労しましたが「継続は力なり」今年も懲りずに遠征しました。昔は上り坂のキツイ西ルートを640のレンズと大砲用の大型三脚と雲台などの重たい撮影機材をを担いで20分間の山登りでしたが、3年前から軽装備の撮影機材に替えて、登坂ルートも西ルートよりも坂の緩い北ルートです。山登りの歩幅はトレッキングシューズの長さと同じ短い歩幅となり、急坂では5,6歩上ると止まり足を休めながら、ノロノロ登坂と休憩を頻繁に繰り返して、坂の途中にある二ヵ所のベンチでの休息を楽しみに1時間以上かけてタカ見の広場に到着でした。
昨年からはタカの渡りの撮影の楽しみよりも、山登りを克服する苦しさの苦行となりました。今年は更に辛くなり最初の急坂では、登るのを諦めて引き返そうと気弱な気が起きる程辛い足取りになり、「継続は力なり~継続は力なり」の呪文を唱えながら進みました。この時の想いは「鷹の渡りの撮影」どころではなく「タカ見の広場への登坂」が目的に変わり果て、高齢化とともに体力(筋力)が衰え気力も衰えました。野鳥撮影で歳を重ねに過ぎ無理を承知の登坂が実感でした。
やっとたどり着いたタカ見の広場入口、冒頭の「タカ見の広場周辺路」が掲示してある場所近辺からの撮影、中央に聳えるのは乗鞍岳最高峰3026mの剣ヶ峰、右の山頂にコロナ観測所が白く見えるのは摩利支天岳です
例年通りのタカ見の広場にあるタカが渡る方向の案内板です
タカ見の広場の撮影風景
今年のタカの渡りの撮影はピントが甘く露出も良くありません、始めた頃よりも機材が貧弱になり、年々撮影も下手になりました。写真をトリムするとカメラの撮像素子(CMOSセンサー)のゴミ取りをしていないことが分かりました。結果は過去最低の撮影となりました。
ハチクマ
上のハチクマのトリム
サシバ
上のサシバのトリム
タカ柱
タカ柱
ハチクマ
ご参考ですがタカの渡りの写真は過去のこれまでの結果をご覧いただきたいと思います。タカの渡りの写真を始めた初心者の頃、レンズはF4 600mmとカメラはD3で撮影した初期のブログの方がこの2,3年よりもよく撮れていると思います。
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