初見初撮の回想・藻岩山のクマゲラ
日本産キツツキ類中、最大の46cmで全身が黒く、虹彩と嘴が黄白色で♂は額から後頭にかけて赤い。♀は後頭から頭部の中ほどまで赤いのが成鳥クマゲラ成鳥です。今から17年前のクマゲラの初見・初撮りは、札幌市慈啓会病院前の藻岩山登山コースを50m位上った登山道の脇に営巣していた巣立ちまで約一週間といわれたクマゲラ親子です。ここもシマフクロウの撮影地の鷲の宿で同宿した時に初北海道の自分が撮影地の情報をいただいた愛知のベテランのI氏に教わった場所です。初見のクマゲラの雛は♂頭の赤い2羽、♀2羽の四羽です、♂はカラスやリスが近づくと、キョーキョーと甲高い警戒の鳴き声をします、この鳴き声で雛は頭を出していたのを引っ込めます。この鳥は樹に止る時や営巣に近づくとキョーンキョーンとよく鳴きますので存在はすぐ判ります。営巣木のそばで蟻(餌の8約割は蟻とその幼虫)を探す♀も撮れました。初めての北海道野鳥撮影で初めて見て!撮った!!クマゲラです。しかも藻岩山のクマゲラで初めて4羽のヒナの営巣でした。使用したカメラは手持ち撮影でNIKON D70と大型三脚に600mmレンズとNIKON D2Xの二台のカメラで小雨の中での撮影でした。
撮影日は17年前の2006年6月16日の初クマゲラ
撮影日2006年6月16日クマゲラの初撮りは手持ちのD70
D70の手持ちで撮影はピントが甘くなったがヒナ四羽の証拠写真
ピントが合った写真もあります
手持ちD70のピンアマ
三脚とD2Xと600mmレンズ カラスを警戒
D2Xの写真
D70の給餌の写真
♂親の給餌 クチバシに餌が見える
カラスやリスを警戒する♂親
どこにもその土地の撮影地には仕切る人が存在します。藻岩山のクマゲラを守る会のS氏は雨の日も風の日も毎日この登山道からクマゲラ一家を営巣する時期は毎年毎月毎日のように見守っているので、何でもご存知の方である。彼によると、今年は卵は5つあったが4羽の孵化は5月28日、過去からの経験と計算では巣立ちは6月25日頃らしい。一度に4羽か毎日一羽づつかは不明。16日は午前10時半にここに到着した時は雨でカメラマンは誰もいなく、守る会のS氏と関東方面から来られたベテランの3人組みだけだったが、午後から雨が止むと3人組みもカメラを持ち出して撮影開始、他のカメラマンも集まるがここは登山道であるので、登山道の両側の溝の中から登山客や散歩する人に邪魔にならないようにして撮影、給餌する場面を撮れる位置はせいぜい10人くらいがベストポジションであった。写真の営巣木が濡れているところと乾いたところがあるのは雨天の証拠写真、明るい写真はD70の手持ちでボケ気味ですが雛4羽の証拠写真となった。17日も雨天の中で撮影、時々止むとまた降りだす、時には激しく降るが土曜日とあってそれでもカメラマンが多い、昨年も同じ木に営巣した巣穴があるが今年よりも6m位下で向きは登山道に対して斜めの位置で今年よりも見難い位置にあったようだ。守る会のS氏の話の続きでは5つあった卵の一つはなぜか親が持ち出して4羽孵ったが4羽は初めてであり、通年は2羽か3羽で今年は珍しい年である。雛の危険な時期は巣立ちの時にカラスの襲撃、雛の時期はヘビ、モモンガだそうです。新しい巣穴は深さが入り口の下から30-40cmも深く木粉も敷いてある。雛の声はジェジェは餌ちょうだいの鳴き声、親のキエーキエーと甲高い鳴き声は警戒の合図、雛に非難しろ、きつい鳴き声のキョキョは雛に餌はお仕舞いだから首を引っ込めろ!の合図らしい二日間とも雨天で傘をさしたり、コンビニのビニール袋でカメラとレンズを保護しながらの撮影であったが、暇な時はS氏の話を聞いていたので結構楽しく撮影できた、それもそのはずクマゲラは初見初撮しかも雛4羽の新記録で記録ずくめの野鳥撮影でした。
(当時のブログより転載)
登山道の札幌藻岩山のクマゲラはこれが最初で最後になりました。翌年からは登山道から撮影出来る場所に営巣しなかったようです。
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