ノグチゲラの気配
国頭(くにがみ)村安田(あだ)地区の民宿付近の山原(やんばる)でヤンバルクイナの気配を感じるところで幸運にも写真が撮れましたが、この気配を感じる!この能力を持っているかどうかが今回は重要な感性と思われた。山の中の感だから山感・・・これでは山本勘助に失礼ですね・・・あてずっぽうの山勘は武田信玄の名参謀の山本勘助が語源の由来でしたね。気配を感じることは山勘よりもかなり一般的な俗人的な能力と思います、普通の人の霊感や第六感に近いような気がします。ヤンバルクイナと異なりノグチゲラの気配を感じるところは地面ではなく樹上ですので広範囲の空間では気配を感じるのは難しく、鳴き声(ヒィッ ヒィッ ヒィッ)かドラミングの音の耳頼りです。ガイドの仕事中のMさんから教わった林道(奥与那林道・佐手辺野喜林道など)を早朝から夕暮れまでノグチゲラを探して三日間走りまわり、レンタカーを返す日の走行距離は6日間で806kmになっていた。山中でガソリン切れのEマークが点くと自分の車でないので残りの走行距離が不安になり、探鳥の途中でも20km離れた国道にあるGSでガス補給など二度も行った、レンタカーを二度も満タンにしたのはノグチゲラのお陰である。因みに那覇空港-安田間は往復約240kmであり、560kmはやんばるを探鳥走行した訳であるが道に飛び出したヤンバルクイナには一度もお目にかからず仕舞いでした。やんばるを只走り廻っていただけではありません、時には休憩も必要ですそんな時に目にしたのはクイナ湖のそばにある「やんばる学びの森」の看板です、ここにはネイチャートレイル(入場料300円)があり一周すると約2km位のトレイルがあります、ここのウッドベッカーデッキで気配を感じながら深緑の中で一人静かに佇んでいた時にドラミングが聞こえました、よく聞くアカゲラやアオゲラよりも低い音のドラミングと感じました。
ドラミングはイタジイの枝葉の中からでした、双眼鏡でようやく見つけたノグチゲラの気配です。カメラに収めたのは嘴の先と目そして爪だけです。足は濃い鉛色。
葉隠です、ここは沖縄県、佐賀県ではありませんので、葉隠武士道はいりません・・・頭と目と爪が確認されます
初列風切にあると云われる白斑が見えました
いつも写真はFINEとLAWの両方でで撮影していますがブログは処理時間が早いFINEを使用しています、上の写真をLAWで確認したらこちら向きでしたので、上の写真を拡大してみました、左右の眼とこちら向きの嘴が見えます、頭の赤い部分は見えませんがこの時期は雌は抱卵中と思われるのでたぶん雄と思われます。
今度は背羽と尻尾です、頭隠れて尻を出す、この写真が最も全体が見えたようですが、肝心の頭切れです、これには頭にきます。白駒が隙を過ぐる・・・ではありませんが全長31cmの黒褐色のノグチゲラが15cmの空間を過ぎるのを捉えた・・・こんな気配の証拠写真です。
ここから飛び出しの瞬間です、爪が枝から浮いています、これがノグチゲラの気配の写真集です、全部をつなげると全体像の完成かも?画像解析技術が向上すればもっとリアルに再現出来るとおもいますが、今回は残念ながら証拠写真の部類でした。そして自分にとっては幻の黒い鳥になりました
野口啄木鳥/L31cm
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