草の種子を食べるシマノジコ
止まり木の下には人が撒いたアワ粒が無数に散乱していますが、時には簡単に食べられる粟をアワ食わずイネ科の草と思われる種子を採食する若いシマノジコの雄です。舳倉島航路の欠航で予定した日程が二日間遅れましたが悪い事ばかりではありません、島流し状態の中では人との出会いと会話が濃密になります、三日間の欠航で二軒の民宿に泊まっている人々とは全員顔見知りになります、鳥見・鳥撮りの方は民宿二軒で老若男女・英国人男女で計24名、宿泊した宿では17名でしたこの中には勿論叶内先生(本日加入した自然とバードウォッチング本部事務局では先生とお呼びしています)ご夫妻とお友達ご夫婦も居られますました、皆さんからいろいろ教わりました、同宿で思わぬ足止めで仕事が心配の40代のビジネスマンはベテランのAさんからリストラ候補者と冷やかされていましたが心の中では心配されているようです、他の宿の7人の中で思わぬ出費を懸念される神奈川県の大学生がおりました、この若い二人からも自分が苦手と言うか未熟な鳥の鳴き声の聞き分けが優れているのを学びました。相部屋の英国人は朝4時には探鳥を開始しています、日本人が行かない笹藪の中まで入りますので新たに舳倉島に渡来して来た鳥を真っ先に見つけるのはこの英国人ともう一組の英国人夫婦です、流石バードウォッチングの発祥の国から来られたジェントルマンです。学ぶべき姿勢が数多くありました。現役引退後5年目に始めた鳥撮りも今年で5年目を迎えます、この趣味の世界でも当初からの「人皆我が師」は継続していますが、今回の閉鎖されたヘぐら島ではこの座右の銘が一層際立ちました。なんと言っても一番のトピックスは夕食後に若いYさんがお願いして始められた叶内先生の鳥談義でした、ベテランのAさんのお誘いで途中から参加しましたが先生の脇でアカショウビンの口笛やいろいろな鳥の鳴き声の口真似をお聞きしたり、35年間に経験された興味ある面白いお話を夜9時まで拝聴させていただきました、メディアからPCに取り込み作業をしていたので最初からお聞きしなかった事が悔まれる貴重なお話でした。このお話の中で自分が小5から中学・高校を過ごした調布市にお住いとお聞きして郷愁からもますます先生のフアンになりました。
まだ頭部から上面が完全な赤茶色になっていないシマノジコ雄の第一回の夏羽と思われます
イネ科と思われる草の種子を採食するシマノジコ若
嘴の中に種子が見えます
また後ろ向きの採食です
イネ科の植物が風で左右に揺れます
止まり木を移動してきました、さてどこの草の種子を食べようかと思案中に見えました
今度は細い草木に止まり不安定姿勢での採食です
人が撒いたアワに目もくれず山渓の日本の野鳥の解説通りに自然食が好きなシマノジコでした、写真は全てノントリです。
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